外資系化学メーカーサラリーマンのブログ

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外資系化学メーカーの年収

昨年外資系化学メーカーの年収について書きましたが、今回また追記できればと思います。

1) 最初に入社したヨーロッパ系の化学会社

→比較的大きな組織、昇給は年2%(景気がいい時で)、リーマンショックの時は0(この会社では昇進0回) 

 

2) その次のアメリカ系の化学会社

→日本は比較的小さな組織、前職から最初に35%ほど年収をあげました。昇給は最初の3年間で合計23%、その後2年間は合計6%、その後2年間は合計20%、その後の3年間は15%(この会社では昇進2回)   

これを見ていると小さな会社の方が昇給率が高いですが、そこは会社の業績・所属部署の業績にもよりますし、リストラも結構ある会社でしたので会社に残れることが前提となってしまいます。

退職金に関しては、会社によりけりですが大体月給❌一定期間を毎年積み上げる もしくは退職時の月給❌○ヶ月(在籍期間によって積み上げ)みたいな感じでした。

大手でもリストラされるリスクが以前より高いので、個人的には中小をおすすめしちゃいます。

供給責任

同じようなネタを前に書いた記憶がありますが、、、日系のお客さんはアロケーションをアナウンスすると、供給責任が、、、と色々文句を言ってきます。さらに玉がないときは100%値上げするのが外資系、火に油を注ぐ感じです。まあ外資系化学メーカーで仕事しているとこの手の話は、聞き飽きるくらいあるのですが、結局言えることは、、、「契約書ないので本社は供給責任あるとは考えてません」と「値上げを飲まないとアロケーションの数量も出ません。」ですね。

まあこんなことを言っていると上司連れてこいとか言われそうですが、みなさん上司が外国人とわかっていて英語で交渉・文句を言わないといけないので、そこまで要求してくる人はいません、ここは数少ない外資系のいいところかもしれませんね。

 

 

外資系化学の英語力

外資系化学メーカの英語力ってどうなの?ってことで私の経験を記載したいと思います。

1)新卒入社で入った会社→日本の組織が大きく、ジャパンに課長・部長・役員もいるような規模の会社でした。この会社では課長・部長が海外とやりとりしており、英語を使う機会はほぼありませんでした。また課長も頻繁に英語を使っているイメージもありませんでした。ただ出世するためには英語力は必須で、数年海外で仕事して戻ってきて出世するケースが多かったです(もちろん海外大卒もいました) 。

 

2)転職して入社した2、3社目→日本の規模は大分小さくなりましたが(日本オフィスで数十人規模)、海外担当者との直接英語でのやりとりが必須となり、ほぼ毎日英語で会議して、毎日英語でメールのやり取りするような感じです。

どれくらいの英語力が必要かと言われると、基本相手の言っている事がほぼ理解出来て、自分の伝えたい事が考える時間が少しあっても、澱みなく言えるレベル(抽象的ですみません)かと思います、結局コミニケーションできないとうまく事が進まなかったりしてストレスになります。

なので、外資系へに転職お考えの方はその会社規模も参考にした方がいいと思います。

 

 

押し込み営業

今年も12月になりましたね、外資系は12月が年内最後となりますので、一般的に予算達成のため商社への押し込みが発生します(特に値段の高い製品やマージン高い製品) 。私の過去のケースだとノルマは各商社に1コンテナ追加(イメージ年間約10コンテナの製品)でした。

実際毎年商社のスコアもつける必要があったので、オーダーしてくれなかったらところのスコアは下げるということをちらつかせて(今思うとひどい営業でした)、無理矢理買ってもらってました。まあ押し込みすると結局Q1のオーダーが少なくなるので、次の年の年末にまた押し込みが発生するという悪循環になってました(笑) 

まあアメリカ系の会社は株価を最重要視してますので、結果をしっかり出すことは重要ですので、時には無理矢理インコタームを変えて年内の実績を作るなんてこともあります(CIFですと出荷された時点で売り立たせることができますので) 。

外資系化学メーカーを目指している方は、押しが強い方が良いと思いますので、日系からの転職考えている方は自分の性格考えて転職検討してください。

 

 

 

転職のタイミング

ふと前職の最後の2年間の源泉徴収を見る機会があり、今回は転職してよかったと思えましたが、自分の転職するタイミングで重視していることは下記です。

1) 現在の給与と転職した場合の見込み給与

→上がる方がいいですが、計算方法(インセンティブの割合)・退職金もきちんと考慮して給与計算しましょう。特にインセンティブの割合が高いと、予算の達成度合いによっては転職しても給与が下がることもあります。

 

2) 転職先のポジション

→部下ありになるので有れば、少し給料下がっても2-3年頑張って次の転職先で給与上げることが出来るかもしれません。とはいえ部下なしから部下ありへの転職はハードルが高く、また短い年数で何回も転職することに対して、マイナスに見られるリスクもあるのでそこは気をつけましょう。

 

3)上司からの評価

→上司から正当な評価がもらえないなら、やりがいも無くなるでしょう。

 

4) 所属部署の社内ポジション、及び所属部署内での日本のポジション

→所属している会社の事業部が儲かっていないと売却されたりしますので、中々落ち着かなくなります(お客さんも不安になります、特に日系は)。 またそのような事業部だと、結局頑張っても全体評価が悪くインセンティブの足を引っ張ることもあります。

 

5)所属している部署のメインビジネスの将来性

→例えばCDに使われるパッケージのみの会社です、これからもCDです という感じで、その次のトレンドにキャッチアップできるだけの、技術的な強み・マーケティング力が無い会社だと不安ですね。もしくは例えばTier1で自動車関係とコネを作って、幅を広げるという手段もありだと思います。

 

あとは過去のキャリアと転職回数を勘案して、いいタイミングで転職することが大事です。

 

中途面接

今年に入り、中途面接をすることになりました。今までは受けることしかしてませんでしたので、色々見えて新鮮です。キーポイントとしてはこんな感じかなと。

 

: 英語履歴書は見やすく簡潔に(詳細は面接で答える)、ただ実績を記載する時には簡単にどんな役割を例えばしたかも記載しておいた方が良い

: 頻繁に転職を繰り返している人は、あまり印象が良くない(しっかり辞める理由が有ればまだマシですが、キャリアアップですと答えられると自社に入社しても良い案件があれば転職するだろうと思われます)

: 中小外資系では英語を話せることは当たり前で、インタビューでは高いモチベーションをみせること(日本語・英語ともに)

: 会社の中期経営戦略・直近の四半期決算を熟読して、質問を用意、競合会社も分析して違いを聞いたりするとより良し

: 日本語の履歴書は英語版よりも多少詳細に書く

: チームプレーができることもアピール(外資系は1匹狼のイメージありますが、チームプレーも重要視します) 

: 履歴書では誤解を招かない表現で(営業部下なしでも、日本で担当者一人だとBU top とか書く人もいます)

: 面接は自己アピールの場ですが、相手に不快感を与えるまでの自己アピールは不要(特に日本人相手) 。最初の10-20分くらいで相手のタイプを見極めてうまくやるべき

: 長い自己紹介は不要(時に大学時代から何をしたとか、新卒からの仕事内容の詳細まで語り出す人がいます)。名前、職務経歴の概略(例えば新卒で○○に入社、担当製品・主な担当顧客、現在○○で○○を担当、主な用途・担当顧客くらいで充分です) 。

: バックグラウンド調査が入りますので、現職の上司・それ以外の人とも仲良くしておきましょう。私の場合は、大体日本オフィスの社長・今の上司・海外の同僚にお願いしてます。

: 日系から外資を受けるときは、日系の雰囲気はあまり出さないように

 

一番重要なことはベストを尽くす ですね。