外資系化学メーカーサラリーマンのブログ

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社内英語

外資系で仕事していると英語が得意でペラペラ喋れるイメージを持たれるかもしれませんが、そこは会社の規模次第と思ってます。

日本の組織が大きい場合は、社内のやり取りも日本語が多いでしょうし、そもそも海外の事業部とのやりとりは、マネージャークラス以上からでしょうから 場合によっては殆ど使わないなんてこともあり得ます。

一方小規模ですと、海外のやりとりが格段に増え日本語使うのは日本のお客とのコミニケーションのみなんて状況です。その場合は上司も外国人なので、インタビューで英語力は見られますので、多少喋ることが出来ないと、入社してからも苦労するかもしれません。慣れると 英語の方が楽になりますし、あと同僚(ネイティブ)が使う英語表現方法を学べたりして楽しくなります。なんだかんだで、インタビューを受ける方の履歴書で、あまり海外とやり取りしてなさそうで下手のToeic の点数だと はじかれえうこともありますので、そこは受ける会社の規模を考えて準備しましょう。

 

ツイッターのリストラ

ツイッターでリストラが発表されましたね。

外資系メーカーでのあそこまでのリストラは見たことありませんが、私が過去一番驚いたのは某ドイツの化学メーカーの日本のコーティング会社がリーマンショック後に確か全従業員(新入社員も対象)のリストラでした(うる覚えですが3割くらいリストラだったかと)。その時は勤続年数で追加される退職金も異なり、確か約30年で4年くらい?追加されてた気がします。

アメリカ系の会社の日本法人でも退職金制度があるところもありますが、大体リストラされる時は勤続年数に応じて追加で退職金が出ます。この時の計算は基本給x何ヶ月となるので、もし夏冬ボーナスがない(=12ヶ月で平均して基本給)会社だと、よりメリットが出ます。なのでインセンティブの割合を高めて、それなりの夢(化学系だと金融系みたいに何千万ももらえないでしょう、一般の営業・営業マネージャークラスだと)を追いかけるか、基本給重視で行くかは、自分の生涯年収に結構な影響及ぼしますので、転職する際にはトータルの年収が同じでもその辺は詳しく見ておきましょう。

 

経費削減

2022年Q4に入りましたが、全体的に景気が落ち込み始めましたね(もちろん食品・医薬関係は影響受けてなさそうですが、素材関係は既に減速しております)。

その結果 経費削減の動きが本格化しており、ビジターの来日キャンセルが相次いでいらっしゃい方も多いかと思います。

何度もブログに書いておりますので、すでにご存知の方が多いと思いますが、外資系は株価を非常に重要視しており、もし毎Q出している予想よりも結果が悪いと株価の下落は避けられません。そのため、あの手この手で少しでも見た目を良くするために、黒字でもリストラ・出張/会食などの経費削減などあらゆる手段を使います(業績給与・昇給幅のコントロール/実施時期の後ろ倒しなども)。

まあこうなると個人ではどうすることも出来ませんので、会社の要求通り淡々と業務をこなすか、リストラのリスクを考えて転職するかですが、大体景気が不安定な時期と重なりますので転職も難しく、また転職してもさらに景気が悪くなり、転職先で

も直ぐにリストラされるリスクもあります。。とはいえ上司と仲良くしていると、それとなくリストラを示唆してくれるケースもあるので、今いる会社で退職金のパッケージ(会社都合で上乗せされるはず)をもらいながら転職先をうまく見つけられるケースもあります。

この辺はそれぞれの方の考え方なので、自分にとって後悔のない方向に向かうことが、ベストではないでしょうか。

 

 

給与制度

ニコンが給与アップのニュースをうまく出しましたね。外資系化学メーカーの給与制度は、まず自分の給与バンド(サラリーグレード)があり、その中で下から上まであります。ただグレードあがらない=能力がない という判断になる可能性もあり、怖い制度です(低いグレードだと若手でもできるとなるリスクあるので)。

外資系は営業で出世するルートとピープルマネージメントして出世するルートがあり、そこは上司・自分の強み・業界の将来性/雰囲気を理解してどっちに行くか決めるべきでしょうね。ちなみにそこはガンガン聞かれる機会ありますので、日系みたく時が来れば課長になって なんて事はありませんので、自分の強み・将来を考えて行動することが大事です(例えば外資は人をマネージしたことない人をマネージャーとして雇わない文化です、実績・経験ベースなので)。

2023年 予算

外資系は1ー12月決算なので、9月終わり頃には来年の予算を決め始めます。まずはボトムアップの数字で作っていきますが、ご存じ外資系は株主命ですので、その投資家の希望に沿った目標でないと株価的にまずいので、最後はトップダウンで数字が落ちてきます。

トップダウンの数字の割り振り方は会社によって異なるでしょうが、例えば各リージョンで数字を割られて、その後各リージョンのダイレクター・マネージャーが各営業に数字を割り振る形が多いと思います。自分にとって大きな数字の追加割り当ては避けいと思いますので、いつも通りのアドバイスにはなりますが、普段からマネージャーとは密にコミニケーションを取るようにしましょう。 

予算を毎年大幅に上回ることはないと思いますが、かと言って毎年未達成でもクビにされるリスク高まりますので 100%+2-5%前後達成くらいがいいかもしれません。

円安

円安が進み140円を突破しましたね。外資系化学メーカーは輸入品がほとんどでしょうから、円で商売している場合は値上げをしないと売上も利益も下がりますし、そもそもそ原料費も上がっているため、その値上げも入れるとかなり値上げをしないといけません(給料はドルベースでは下がってるんですけどね) 。

一方国内メーカーもナフサが上昇しており、値上げをしておりますがあくまでベースはナフサリンクですので海外メーカーよりも値上げ幅は小さいことが殆どです。

海外担当者からは、自社のバリューを説明して数量落とさず値上げしてこい と言われますが、中々難しいですよね、しかも原料の動きなどの資料はほぼ社内から出てきませんし、値上げ幅のブレイクダウンも勿論ありません。まあ客のビジネスが輸出メインだと為替で利益が増えているので、値上げも寛容なケースがごくたまにありますが、大体はそうではなく国内競合メーカーもいますし、値上げの交渉は大変です(ディストリビューターに対しては満額値上げが当たり前と海外担当者は考えてケースが多いです)。 

ちなみに値上げして数量維持が難しい場合は、会社の要求通りにアクションを行いきちんとフィードバックをして、数量落とすリスクもしっかりシェアをしたうえで、値上げ幅の最終判断を事業部に判断させるようにしてました(それをしても数量落とすと、結局自分の予算達成率は下がりますが、上司には自分が担当顧客をしっかり理解しているという一つのアピールになると思ってます)。

事業買収売却

久しぶりの記事なので、何を書こうかと迷ってました。。前書いたかもしれませんが、会社の事業売却について書いてみます。

 

最近は日系の大手もカーボンニュートラルの流れに沿うために、事業売却/選択と集中を進めてますが、外資系は昔から激しく事業売却・買収を繰り返してます。もちろん黒字の事業でそれなりに儲かってても、シナジーがない・今後の会社の戦略に合わない事業は売却しますし、そしてそれがその事業部にとっても最良の選択だと説明します。実際そのような事業部にいたことがあるので、日本人の私は凄く不安でしたが、案外海外の従業員にとってはよくある話なので日本人ほど不安に感じてないようでした。

 

一方売却された事業部は結果を残さないといけないので、プレッシャーが大きくなります(何より株主に買収の正当性を示さないといけないのです)。とわ言え、売却前はお荷物と思われていたのが、売却先では期待される事業部となるのでやりがいは大きくなると思います。