外資系化学メーカーサラリーマンのブログ

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ディストリビューターとの付き合い

外資系も日系メーカーも化学業界では、ディストリビューターをよく使いますが、ディストリビューターを入れる目的としては、主に下記となります。。


1)小中規模のビジネスの簡略化

→売上がそこまで大きくないお客様を何社もハンドリングすることは、売上規模の割に時間取られて大変です。このようなお客様をディストリビューターにまとめて、時間効率の向上を目指す(例えば値上げもディストリビューターとだけ交渉すれば良いので、効率化につながります)。


2)在庫管理

国内に工場がないと、資産となる在庫を沢山持つことは難しく、売れないリスクを自社で持つことになるので、あまりやりたくありません。そのためディストリビューターに国内在庫の管理機能を持たせて、リードタイムの短縮化とリスク低減を目指す


3) 決済条件の短縮

国内メーカーとDDPでビジネスを行うとすると、業界によっては決済条件が月末締め120日なんてことがあります。海外から物を輸入してDDPで販売するなんて、日本くらいなので、そうすると諸外国と比較して大幅にお金の回収が遅れます(CIFですと、決済条件は普通 Invoice発行後30-60日です) 。金利が海外は日本よりも高いため、キャッシュフローが悪くなるこのような決済条件を外資は嫌がりますにで、そのため、決済条件短縮化を目的としてディストリビューターに間に入ってもらうことがあります。


4)ビジネスの効率化

国内に人員が沢山いれば必要ないですが、外資系の会社によっては人員が少ないため、マーケット情報を収集したり新規ビジネス開拓を限られた人数で行うには限界があります。そのため、そのような機能を期待してディストリビューターを使うことがあります。


次回はディストリビューターの特徴・選び方などについて記事を書きたいと思います。