納期遅延

今日はもう一つ化学会社あるあるを書きます。それは納期遅延についてです。

化学会社はご存知の方も多いですが、装置産業です。そのため固定費が結構かかってます、なので原料が入手できなくてプラントの操業を止めることになると、数百万円以上の固定費が損失となります。　

なので納期遅延をおこしそうになると、いくら金がかかってもいいので航空便でも何をしてでも持ってきてくれと詰められます。　一方化学品は危険品もあり航空便で輸送出来ず、また船会社はただ予定に出来るだけ合うように輸送するだけで、荷物いっぱいで1-2日遅れたり台風で1-2日遅れても決して謝らないし、その損失も補償してくれません。なのでもし外資系化学メーカーで海外工場から輸入していると、この納期遅延トラブルに巻き込まれることはよくあります。扱っている製品が強いとお客も納期遅延で訴えることはそうそうないと思いますが、弱い製品だと最悪訴えられます(特に自動車関係用途は最終ユーザーの自動車会社が訴えてくるので、なし崩し的に訴えられるケースが起こりがちです)。そうならないように普段からお客の購買・工場とこの辺のリスクを理解してもらうと同時に、“いい関係”を構築しておくことは重要です。